この沢は珍しく下流に一個所だけ大堰堤があり中流域は下図の位置に一カ所のみとなっている。地図の標高数字は500前後、その訳か私の入渓時には中流域は山女魚上流域岩魚となっていたが、現時点でははっきりとは言えない。
しかし小渓流のわりには比較的水量は多い。沢全体を構成する山々は、と「針葉樹林」(針葉樹を主とする森林。植物地理学では亜寒帯または亜高山帯に生ずるマツ科・ヒノキ科などの森林)「広葉樹林」(広く平たい葉をもつ木。双子葉類に一般的。常緑性のものと落葉性のものとがあり、熱帯から温帯に分布。材は概して硬くて重い)杉の植林がないため山自体に保水能力があるのかも知れない。下図Aの沢はBの沢が合流する地点まで源流域より2.4q、同じくBの沢はA合流地点jまで3.8q、Cの沢は黒沢川本流の合流地点まで3.8qある。
それぞれの沢は、朝一で入渓する価値のある小渓である。 |